昨日は久しぶり……というかほぼ6年ぶりに横浜中華街を訪問。
思えば「上海哀儚」執筆のために取材に訪れたところだったり。
今回の目的は取材でもなく、遊びでもなく、実は中華街でもなかったりする。
今やってる仕事の絡みで作られてる実写映画の撮影見学だったり。
昼頃、みなとみらい線(前はこんなのなかったよ)で元町・中華街駅に到着。
取引先の社長さんに案内されて中華街へ。
なんともなつかしい教会の横手を通り、中華街の老舗のお店に連れて行かれる。
そこでランチをご馳走していただけるとか。
で、言ったのが『状元楼』。
1930年から中華街でやってる老舗の上海料理のお店。
はっきりいっておいらこんなに美味い中華初めてでした。
ごちです!
で、食事のあとは撮影の見学。
赤レンガ倉庫の近く、海保の敷地を対岸に臨む場所にそのスタジオはありました。
東京芸大の施設らしい。
スタジオに一歩入ると中から監督の声が響く。
おおこれが実写の現場なのか。
スタジオの中に組まれたセット。
その周りは暗幕とかいろんなものに覆われ、その周囲からライトをあてている。
中は夜のシーン。
スタジオの出口のあたりにあるパーテーションには絵コンテが貼られていたり。
撮ったシーンには赤マジックで×。
で、わしらはお客様ということで監督とかがチェックするモニターの後ろで見させてもらう。
おお、知ってる女優だ。
名前はいえないが有名女優。それがあんな恰好であんなことを……!!
つーか正直くやしいよ、監督。
あんた美味しいよ。
とか心の中で呟いてみたり。
いつしか自分で撮りたい絵とモニターの中の絵を比較してみたり。
いろんな制約あるなか、撮りたい絵をとるためにリハを行い本番で決める。
そんな緊張感ある流れの中、若い監督とスタッフたちの活気がスタジオ内に熱を生み出す。
おうけいぃぃ!
の一声が響いてスタジオ内の緊張が緩む。
スタッフたちの顔にも笑顔が浮かんだり。
で、撮りの一段落した女優さんが出てこられたので紹介されてみたり。
実物美人だよ!
まあ、当たり前なのだが。はっきりいって作りが違う。
オーラも違う。
感心したりしてるうちに、今度はスタジオの中に現れた、主演女優の一人を紹介されたり。
すげー、細い!つーかテレビでよく見てる人だよ!
そんなこんなで撮影を見学し、監督がようやく一息つく。
で、監督を紹介されて、雑談。
お互い監督とかやったりしてるけど、大変だよねーとか、面白いよねーとか。
ああ、現場の人間同士は話がすぐ通じ合うんで楽でいいです。
初対面なのに何回もあってるムードで雑談。
まあ、お互いあったことはないけど互いの作品は知ってるんでなんとなく人となりは想像してたみたい。
共通の映画監督が上にいたりするわけだったり。
で、頑張ってください、と見送り、我々はスタジオを後に。
いつの間にか日は暮れて、冬の月が横浜の空に白く浮かんでいました。
みなとみらいのビル群や観覧車が間近に見えるのに、あの箱の中は戦場。
おもしろおかしく遊んでる同世代の若者が近くにいるのに、あの箱の中の兵隊たちは夢ってものを作るために戦ってる。
そんなことを感じてみたり。
自分は同じ戦場に立ってないけど、できることとといえば頑張ってる監督をこっそり応援することぐらい。
そしておいらは背中を丸めながら、横浜を後にしたのでした。
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