登龍

仕事の取引先とミーティング後、そこの代表取締役が「日本一美味い坦々麺をごちそうするよ」の言葉に誘われるままに後をついていき着いたのがこの店「登龍」。

建物横から突き出た看板に『高級』四川料理ってかいてありました。
……高級？
ランチメニューのお品書きをみてみると、坦々麺1700円也。
……バーミヤンなら580円くらいじゃなかったか？　万豚記でも880円だったような。
ま、なんだかんだ言っても坦々麺好物なんで、食ってみると


　美味ッ！


ゴマの甘みが口に広がって、そのあとに辛味がやってきます。
でも安い坦々麺とか中華独特の突き刺す辛味じゃなくて、一瞬だけ感じるようなもの。
そしてそのあとじわーっと胃の奥から熱があがってくる……。

そんな坦々麺でした。

こうして美味いもの食わされると、仕事がんばらにゃーと思うわけです。

は！？

……もしかして餌付けされてるってことか？

でもいいものってば腹に残らんので、次の日も胃が軽いんだよねえ。
そりゃ元気になるというか、生き甲斐になるよ。
ゴチになった社長さんに「食に人生あり」と言われちゃってるし。
この社長さん、クリスマスの夜に、わしと相棒をご馳走してくれた方で、顔の広さは相当なもんらしい。
いろんな業種越えちゃってるし。
うちの社長もある意味、顔広いし傑物だとうは思うけど、この社長も相当なもんだなぁと思った。
やっぱでけー男はちがうなあ。

……とはいえ、わしもいつかは「株式会社ヘッポコ」を起ちあげて……って20年前から言ってるような気がする。
『ヘッポコ』ってなんの会社だよ！？
たんに電話口にでるときに「はい、ヘッポコです」というネタで使いたいがためだけにそんな社名がいいなと思ってるだけだし。
……社員募集しても誰もこないだろうなぁ。
HE-PPOという社名でHe-PPO.COでもいいなぁ。へっぽこぅ……。

だめだ、仕事中の会話のノリになってきたよ……。