電話

仕事中に携帯電話が鳴った。

誰かと思えばキタエリ（喜多村英梨）からだった。
前の仕事で一緒になった主演女優（声優）である。
元旦に事務所移籍して元気にやってますーとの報告。
同時期に同事務所に移籍した門脇舞以がいるので大丈夫だろうと思う。
門脇は同じように一緒にBLOOD+やってくれた声優さんで、キタエリと仲が良かったなぁ。
ともなく更なる活躍を期待してます。

しかし、なんか感覚的に、卒業してった女学生をうけもった担任の先生の気分だったり。

　若くして更なる飛躍を目指し、残照に向かって羽ばたこうとする若鳥たちの逞しさに疲れきった鳥たちはただ水際に佇みその影を見送るだけ。
　冷たくなる水の温度を、その骨ばった足に感じ、いつしかその水の中へと没し、その奥底に沈む泥濘の一部なるのだということを一日一日と実感していく。
　けれどまだ飛ぶための羽根はある。
　そして飛び立つだけの力も残されている。
　ただ、その回数は、若鳥のように無限ではない。
　じっと空を見据え、飛び立つ機会を探る。
　自分を高みへと運ぶ風が来るのを願いながら。

……って感じか。